患者様・ご家族様や職場の仲間に、
より良い環境を作っていきたい

看護部

榎 美鈴

『勉強を重ねながら、患者様にとってのベストを目指して』

主に、診療に関わる仕事をしています。
具体的には、先生の診療の介助や診療をスムーズに行うための情報収集を行っています。

在宅分野だと、訪問看護師さんやケアマネージャーさんが関わる場合も多いので、情報共有も欠かせません。
新しい患者様を受け入れる時には、病院で行う退院カンファレンスに参加させてもらうなど、準備段階から状況を詳しく把握するようにしています。
今は、看護部長として責任ある立場なので、他のスタッフから相談を受けて提案することもあります。

患者様やご家族様から感謝の声をいただくことも大きな喜びです。
また、連携する訪問看護師さんやケアマネージャーさんに名前を覚えていただいたりご指名いただいたりする時も、「この仕事を選んで良かったな」とうれしく思います

『「病院に通えなくなったあと」が気になり、在宅医療の世界へ』

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ふたば在宅クリニックに勤めて4年になりますが、以前は20年ほど総合病院で仕事をしていました。
応募したきっかけは、今までの病棟勤務とは違う仕事を探していて、在宅診療の存在を知ったことです。

外来の仕事をしていると「定期通院していた〇〇さん、来られなくなったみたい」という話が時々あります。
日々の業務をこなしながらも、「通えなくなってしまった〇〇さんはこの先どうなるんだろう」「あの人はどうなったのかな」と心に引っかかっていました。

「病院へ行けない患者様へアプローチしていく在宅診療は、患者様やご家族様に必要なことなのでは」と興味がわいて、この世界へ飛び込みました。

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『患者様も周りの環境もトータルにケアできる、在宅診療というかたち』

病棟勤務の時は、「お大事にしてください」の一言だけということがほとんどでした。
しかし、在宅診療では、患者様もご家族様もご自宅で非常にリラックスした状態で診察を受けているため、声掛けしやすく深く関われます。
患者様のQOLも明らかに高くなっていると感じますね。

ご家族様に対しても、長い介護にお疲れであれば、レスパイト入院(在宅で療養されている患者様に対して行う短期入院)を提案したり、若い患者様であれば、お子さま、配偶者の方、ご両親へのケアも考えたりします。
病気や症状だけでなく、周りの人や場所も全部チェックできる点が病院との大きな違いですね。

今の仕事を続ける中で、「病気について、全部を病院で対応すること」が、必ずしも正しいとは限らないと実感できました。
病院の医師と繋がっておくことも大事です。
そのうえで、ご希望に添ってご自宅でお看取りをするのも、一つの方法だと思うようになりましたね。

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『フラットで相談しやすい、楽しく仕事できる環境を大事にしたい』

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職場で、上下関係を持ちだすのがあまり好きではないので、「できるだけフラットに関われるように」「年齢関係なく」をモットーに掲げています。

スタッフと冗談を言い合ったり、一緒にご飯を食べる機会を作ったりと、コミュニケーションを取るようにしています。
また、悩んでいそうなスタッフには先読みをしてちょっと対応したり、「こういう症状の方のところに行くけどどう?」と声掛けしたりもしています。

スタッフは様々な年齢層の方が在籍しております。
新卒の方や未経験の方でも、他で積んだ経験を生かして働いています。
それぞれ知識や経験が違うのは当然ですが、ほとんどの人が在宅診療は初めてなので、お互いに確認し合ったり情報交換したりは密にやっていますね。

相談しやすい環境づくりや、みんなが楽しく仕事ができる環境づくりを心掛けています。

『家族のことも大切にしながら働きやすい職場』

人が増えてきて、仕事の環境としてはどんどん良くなってきました。
急なお休みが入ってもフォローしやすくなっています。
基本的には、18時には帰れるので、ゆとりが持てるようになりました。

私も、家族や子どもがいる環境なので、自宅が近い点を生かして、オンコール対応(急変などに備えて、すぐに行けるよう準備しておくこと)の日は自宅待機にさせてもらう場合もあります。
特に、訪問エリアや近辺に住んでいる人は働きやすいと思います。

また、子どもの行事など、事前に分かるお休みは、みんな希望通りにもらえています。
交代で有休を取る場合もあるので、休暇面では病棟の仕事では考えられないほど良いと思います。
夏休みは5日連続で休日が取れるので旅行する人もいます。私も帰省するなどしていますね。

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『初めてでも大丈夫。病院とは違う良さを感じてほしい』

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この世界に入ってから、今の時代に訪問診療は必須だと考えるようになりました。
病院では味わえない在宅あるあるにも、面白いところがいっぱいあります。
興味がある人には、ぜひ来てもらいたいです。

新しく入ってくる方へ、指導書を作ったり研修したりも行っています。
初めての人でも安心して来てもらいたいですね。

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